私はリスニングセンターOSAKAで聴覚テストを体験しました。私は耳の状態が知りたかったのです。当時の両耳はまるでカーテンをかけられているようでした。聴覚トレーニングによって改善する可能性があると説明を聞いて安心すると共に、新しい自分に変われるような予感がして、未来に希望がもてました。トレーニングは聴覚器官の機能を回復させるための特別な機器を通しての音楽を専用の骨導バイブレータ付きヘッドホンで聞きます。その機器を通しての音楽の質のよさと心地よさに私の呼吸は深くなり、気がつくと眠っていることもあります。なによりリラックスしている私がそこにいるのです。これまでの体験したことがない奥行きと広がりのある音の世界が安らぎをもたらしてくれるのです。また トレーニングを受けていると気持ちがとても落ち着いてイメージを描きやすくなるのです。楽しかったことだけでなく、辛かったことも別の視点で、その出来事を分析しています。穏やかな気分でいるせいか、冷静に自分の言動を振り返ることができます。これまでは経験した感情に引っ張られて、なぜ自分が！被害者意識だけになり、一つの視点からぬけだす発想をすることなど、ひらめくはずもありませんでした。これは私の脳が活性化しているのでしょう。トレーニングによって心のバランスが整い、これまでとは異なる発想やひらめきを受け取って、別の視点から出来事をとらえているのです。今までつらい記憶でしかなかったことも、新しい視点からは貴重な経験となり、大切な財産になりました。これは音楽療法を通じて、創造的なアイデアが湧きやすい脳の生理的条件となり、リラックスした集中状態へと自然に移行したからだと思っています。更に、トレーニングを受けた後は、脳の血流がよくなるせいか、スッキリとした気分になり聴き取りは明瞭です。小鳥の鳴き声や雨音の軽快なリズムに心が弾みます。子供のような音に感動する心がよみがえるのです。耳に受信できる周波数が広がり、鮮明になったことで音に対する感度が上がり、自分の声に骨導の響きが伴い始めたのです。その後、発声の指導を受けて骨導の響きを伴う声をつくるための姿勢や呼吸法を学びました。すると声を出すことが楽しくなり、挨拶をした声がよく通るので誰かに声をかけて話したくなりました。聴き取りに自信がついてから、心地よいと思う声でリラックスして会話楽しむようになったのです。私は耳と共に新しく生まれ変わりました。音楽療法に出会って本当によかったです。ありがとうございました。
